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【体験談】男性のわたしが長期間の育休を取得する決心をした理由

【体験談】男性のわたしが長期間の育休を取得する決心をした理由

こんにちは、パパです。

男性の長期間の育休について、なかなか踏み出せない人も多いのではないのでしょうか。

この記事では、第2子の出産時に、IT系の大手日本企業で1年以上の育休を決意したわたしの実体験にもとづき、

  • 男性が育休を取っていいのか不安がある
  • 育休期間をどうやって決めていいか分からない
  • パパに育休取得を検討してもらいたいけど何を伝えていいか分からない

といった悩みを解決します。

パパ
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わたしは男性が多い企業で働く33歳の会社員です。会社に男性の育休制度はあるけれど、まだまだ男性の育休取得実績は少ない…。そんな中で1年という長期間の育休を取得しました。この記事の内容は、そんなわたし自身の実体験をもとにしています。



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長期間の育休取得を決心した理由について

わたしは、メリット・デメリットを明確にし、それぞれの考え方を整理した結果、1年以上(給付金取得条件により保育園の入園可否次第で1年半程度まで延長予定)の育休取得を決断しました。

わたしが明確にしたメリット・デメリットは以下の通りです。

パパ
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漠然としたものですが、この不安要素がとても大きいですよね。

それぞれについてわたしの考え方は後程記載しますが、
わたしにとって自分の人生を豊かにするために最も大事なのは家族との関係性であり、育休はそれを爆発的に向上できるため、生活するためのお金を最低限確保できる範囲であればデメリットは気にならない、というのがわたしの結論でした。

漠然とした不安が頭をよぎり、育休の取得検討もやめてしまっている方が多いかと思います。ですが、育休の取得有無は人生における大きな決断なので、育休が自分の人生にどんなプラス・マイナスをもたらすかをクリアにしたうえで、納得いく決断をすることが後悔のない人生のために重要だと思います。

わたしの考え方を参考にしながら、自身の考え方を整理することで、育休期間決定のヒントになると思いますので、夫婦で目を通して考えてみてもらえると幸いです。

パパ
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恥ずかしながら、わたしも第1子の出産時はあまり考えずに育休を取得しませんでした。それは、漠然とした不安があったのと、男性の育休はまだまだ普及していないという事実があったため、考えを放棄した結果でした。ですが、今となっては当時しっかり考えておけばよかったと後悔しています。

それぞれのメリット・デメリットの考え方について

ここからはメリット・デメリットについて、わたしが整理した考え方をそれぞれ紹介していきます。
考え方が同じところも違うところもあるかと思いますが、参考にしてしっかり考えていただき、自身の育休取得の判断に役立てもらえると幸いです。

[デメリット]収入が減少する

今の生活で貯金もたまっておらずぎりぎりなのに、育休を取って生活費を減らして暮らしていける訳がない…。実際は何にお金がかかっていて、最低限必要な収入も把握していないのに、育休を断念している方がかなり多いのではないでしょうか。

パパ
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第1子出産の際のわたしがそうで、なんとなく余裕がないからと断念していました。

わたしが育休取得に踏み出せた最も大きな理由は、生活に最低限必要なお金が把握できており、それに対して育休時の収入が毎月何円不足するのかを明確にできていたことだと思います。

必要なお金がわかったからこそ、1年半分の生活費の不足を貯蓄で補填しても育休がとりたい!と決心できたのです。

ざっくりですが、支出・収入について以下のようなことを確認することで、実際育休を取得した場合に不足する金額が分かるかと思いますので、検討している方でやっていない方はぜひやってみてください。

パパ
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大変な作業ではありますが、収支を明確にすることは、育休だけでなく転職や退職など人生の色んな決定を裏付けてくれます。これからのためにもぜひ整理しておきましょう。

支出について

日ごろの生活費について、月に何円使うかを明確にしましょう。まずはざっくり算定し、実際に数か月間生活して実績と照らし合わせれば、必要な生活費が明確になってくると思います。
我が家では以下のような形で分類し、それぞれの費用を算出して明確化しました。

住居費家賃やローンなどの費用。
光熱・通信費電気・ガス・携帯電話・ネット回線等の費用。実績を確認して毎月のおおよその費用を把握しましょう。
保険費火災保険・生命保険・健康保険などにかかる費用。
雑費生活必需品(生活用品や掃除用品など)の購入、医療費などにかかる費用。目安額を決めてその中でやりくりするようにすると算定しやすいです。
日常積み立て費高額出費(家電購入など)に備えて毎月積み立てる費用。老後費用や教育費用目的でなく、日常的に使う程度のものを想定した費用。
娯楽費飲み会等の交際費、外食費、嗜好品の購入といったものに使う費用。稼ぎが増えた分をすべてこれに費やすといつまでも家計に余裕はできません。充実した生活に最低限必要な額を決めて、その中でやりくりするようにしましょう。この金額の算定は実際生活してみて見直すことで明らかになると思います。なお、我が家では美容費もここにしています。
保育費オムツ・衣類・ミルク・おもちゃにかかる費用。我が家では少し余裕をもって1人月2万円程度です。我が家では上の子がいるため、保育園や病児保育にかかる費用も別途で計算しています。
教育費用子どもの教育費の積み立て費用。公立・私立の違いや奨学金の利用有無によっても必要費用が変わります。自身の想定に必要な費用を調べ、どの期間どの程度積み立てるか考えておきましょう。
老後費用NISAによる投資や財形など老後に備えて毎月積み立てる費用。
パパ
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緑字部分を見直して毎月のコストを下げると、一回の見直しで継続的にコストが削減できるのでおススメです。

ちなみにですが、我が家で収支を明確にするようにしたきっかけは、両学長のリベラルアーツ大学というYouTubeを拝見したことでした。お金に関する知識が生活を豊かにするという内容に衝撃を受けるとともにはっとさせられ、収支を明確にすることを決心したのです。

日頃のお金の使い方や資産を増やすための方法については相当詳しく解説されていますので、そちらを参考にすると充実した生活を手に入れるための知識が得られるかと思います。

なお、最初は全体の考え方を体系立てて説明している以下の書籍がわかりやすいと思います。

なお、YouTubeとブログはこちらです。
両学長 リベラルアーツ大学[YouTube]
リベラルアーツ大学 [ブログ]

パパ
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出会ったのが第1子出産後だったので、結果的に我が家では第2子出産時に初めて育休取得の検討ができました!

収入について

以下のような収入について調べておきましょう。

育児休業給付金育休取得開始から半年までは残業を含む給与(賞与は含まない)の2/3の額、その後1年までは1/2の額が毎月国から支給されます。
 ※ 条件や上限額、また期間延長などがあるので詳しいサイトを参照して計算してください。
児童手当中学生以下の児童を養育している人に国から支給される支援金。3歳未満では一律月1万5千円支払われます。
 ※ 給料が多い方は所得制限等がありますのでこちらも詳しいサイトを参照して計算してください。
会社特有の支援金会社の福利厚生で出産時や休暇時に支援金があるところも結構ありますので、自身の会社の制度も調べておきましょう。

育児休業給付金は非課税で、育休中は社会保険料も免除されますので、計算してみると意外と多くもらえると思う人も少なくないはずです。
きちんと計算をしたうえで納得いく判断をしましょう。

給付金は非課税ですが、住民税は1年前の実績に対して支払いますので、育休期間中に昨年の収入に応じた支払いが必要です。

我が家での考え方について

我が家では以上のように支出・収入を計算することで、育休を何か月とった場合にどの程度の家計がマイナスになるか明確となりました。
他の要素も考慮した上で、万一のための貯蓄※1を残した貯蓄※2は全て使ってもいいと判断しました。

    ※1 我が家では万一夫婦ともに収入がなくなっても最低限6か月程度生活できる額としています。
    ※2 老後費用や教育費用は別途積み立てています。

一時費用ではありますが、出産にかかるお金も考慮しましょう。国からの42万円の支給や、会社によっては補助がありますが、東京だと数十万円自費で払う可能性もあるので、会社制度や産院でかかる費用の確認が必要です。

[デメリット]仕事中断によるキャリア(昇進など)やスキルへの悪影響

育休をとるとキャリアに響くし…。と漠然と考えている方も多いのではないでしょうか。

わたしもキャリアへの影響を気にしていましたが、以下の2点の要素に分割して考えることで、そこまで大きな影響ではないのではないか、と考え直しました。
価値観は人それぞれかと思いますが、参考にしてもらえると幸いです。

2点の要素については、それぞれ以下のように考えました。

育休期間に仕事をしないことによって、その期間に仕事能力が向上しないことについて

今は高齢化が進んでいて、人生100年時代と言われています。65歳、70歳まで働くのも当然となるような時代だと思います。

25歳から働いたとしても40年以上働く時代と考えると、1年程度の仕事期間は(子どもと過ごす1年と比べて)そこまで重要ではないと思えるようになりました。
5年働いた人のほうが6年働いた人より仕事ができるケースがあるように、十分にリカバリできると考えています。

さらに、育児にしっかり携わること、夫婦で長期育休を取って余裕があれば仕事以外のスキル(仕事中になかなかできなかった勉強や副業のスキルなど)を磨くことで、逆に仕事に活かせる経験を積むチャンスになると考えました。

会社での立場が悪化することによって、昇進のチャンスを逃すことについて

今の社会の流れとしては、家庭環境を考慮して従業員が実力を発揮できる環境を整えることができる企業が求められています。
そのため、男性の育休取得についても企業側も理解を示すようになっており、育休によって昇進のチャンスを逃すような判断をされるリスクは少なくなっていると考えました。

また、今の社会では、グローバル化が進み世界での競争にさらされているため、企業は終身雇用が難しく、その時の企業の求めるスキルにマッチした人材を登用する実力主義を取らざるを得ない状況です。そのため、今後は自身のスキルに合った会社に複数回の転職をしてキャリアを築くことがより当たり前になると考えられます。
そういった社会の状況であれば、万一育休で昇進をさせないような状況に置かれたとしても、転職が活発な社会を利用して前向きな転職をすればいいと考えました。

さらにいうと、もし自身の会社が従業員の家庭環境も考慮できない会社であれば、転職が活発な今の社会では優秀な人材がわざわざ長く在籍する可能性も低くなり、将来性も低いと思います。そのため、もしそういった会社であれば、育休を機に転職に踏み切れることはむしろプラスだと考えました。

[デメリット]一緒に仕事している同僚に迷惑がかかる

第1子のときは、安定期に入ってから妊娠の報告をしたため、報告から出産までの期間も短く、同僚への迷惑を考えて育休に踏み切れないという部分もありました。

第2子のときはこれを回避するため、妊娠発覚直後に育休の期間を検討し、出産の7か月ほど前に育休の報告をしました。

7か月もあれば会社としても体制を組めますし(それだけ余裕があっても組めないような会社は問題だと思います)、育休までの期間に自身が責任をもってやる範囲を同僚と合意しながら進められるため、迷惑をかけるのが最小限で済むと考えたからです。
もちろん育休前はばたばたしますし、同僚に全く迷惑がかからないというわけではないのですが、きちんと計画して引き継いでいる以上は、あとは感謝の気持ちを持って育休に入るのであればいいと、自身としては納得ができました。

パパ
パパ

安定期に入ってから報告して育休を取っても全然問題ないと思いますが、わたしは早めに報告するほうが罪悪感なく育休取得ができました。ただ、流産等のリスクがあることは認識しつつ、その際はありのまま報告するしかないと割り切れたからできたことなので、ここは結構個人の価値観に依存する部分かと思います。

[メリット]子供との貴重な時間を確保できる

なんといってもメリットは子供との時間をまとまってとれるということです。

NHK総合で、2018年8月に放送された「チコちゃんに叱られる」で、親と子供が過ごす時間は以下と報道されました。

  • 母親 約7年6か月
  • 父親 約3年4か月

子どもと過ごす時間は長いと思っていると思いますが、父親に至ってはたった約3年4か月です!かなり短いと思いませんか。統計はほぼ育休を取っていないケースだと思いますので、長期間の育休を取ることでこの期間が大幅に伸びることは間違いありません。

可愛い我が子と過ごす貴重な貴重なこの期間、わたしには仕事をする1年よりはるかに人生を豊かにするものと感じられました。ぜひ皆さんもこの点は考慮して欲しいです。

[メリット]一生連れ添う妻との関係を良好に保つことができる

皆さんは「産後クライシス」という言葉があるのをご存じでしょうか。出産後数年の間に急激に夫婦仲が悪化する現象のことを言います。出産後数年の現象ですが、熟年離婚の原因にもなっており、人生の長い期間に関わる問題となっています。

産後クライシスの原因は、以下のようなものが挙げられます。

  • 産後傷ついた体で妻だけが子供の世話を夜を徹してしていることによるストレス
  • 産後のホルモンバラスの変化と育児による睡眠不足により妻が攻撃的になること
  • 夫が家事・育児に非協力的なことによる不満
  • 上記の要因等で会話が減ることによるコミュニケーション不足
  • 育児に対する温度差によるストレス
パパ
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わたしの周りの年上の方に聞いても、産後非協力的だったことの恨みは一生言われてるという人がかなり多くいました。周りの方に聞いてみると実際どれくらい夫婦仲に影響があるか分かると思います!

ですが、産後クライシスの原因は、一緒に育休を取って妻と一緒に同じ温度感で育児をする(もちろん産後は妻の身体を労わる)ということで解消できそうなものばかりではないでしょうか。

パパ
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わたしの場合は家事に慣れない部分もあって、最初は大変で効率が悪かったりもしましたが、そのあたりは妻も分かってくれると思います。育休を取らなかった第1子出産後と比べて圧倒的に良好な関係を築けている実感があります。

育休取ってるし産後は妻が大変だしということで無理しがちではありますが、慣れないことをこなすのは結構ストレスです。特に産後すぐの時期はお互いにしんどくなると思って、一時的に両親の力を借りる、家事代行やシッターを利用する、お惣菜を使う、などで楽をしながらやっていくのがいいと思います。
ちなみに我が家で活用している家事代行はタスカジというところです。詳しくは次の記事にまとめています。

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一生付き添う妻との関係性を良好に保てるということは、今後の人生を豊かにするためにかなり有意義と感じられました。

まとめ

ここまでで5つのメリット・デメリットの考え方を紹介してきました。

わたしにとって自分の人生を豊かにするために最も大事なのは家族との関係性であり、育休はそれを爆発的に向上できるため、生活するためのお金を最低限確保できる範囲であればデメリットは気にならない、という結果にいたった経緯が分かっていただけたかと思います。

この記事の考え方を参考にしていただき、育休の取得有無や期間についてよく考えた上で結論を出せたという人が少しでも増えれば、これほど嬉しいことはありません。

なお、産休・育休時の有給取得や育休の際に心がけるべきことは以下に記事で紹介しています。

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https://usapan-famille.com/parenting/677/

また、以下の記事で紹介しているような無料特典を活用すれば、少しでも育休時の家計の助けになるかと思いますので、参考にしてみてください。

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